とんどやき
今日は夕方から地区の人がそれぞれの場所に集まってお正月飾りを焼く行事がある。
昔は仕事に行っている間に、夫と義母が鏡餅を竹に挟んで焼いて帰っていた。
お飾りを焼いた火で焼いた餅をたべると、一年間風邪をひかないと2人は一緒に食べていた。
仕事から帰って食べる頃には固くなっていて1度も食べたことがない。
食べない私は風邪もひかず、食べた2人は年中風邪やぜんそく、その他で患っていた。
迷信だな……
今は鏡餅を焼く人も少なくなった。
昔の鏡餅はデカかった。
でかい鏡餅は焦がさないで焼くのも一苦労で時間がかかる。その間、世間話に興じる。
田舎のゆったりまったりの時間だった。
今は鏡餅も小さくなった。
普通に食べるくらいな大きさなのですぐ焼ける。
世間話を思いつく間もない。
焼かないで帰る人もいる。
行事はドンドン簡素化されているのに、
色々な想いや感情だけが簡素化されずに自分の中でくすぶっている。